加藤歯科医院
小児歯科小さなお子様をお持ちのお母様へ
まだ何も分からない小さなお子様に大人でも敬遠するような歯科治療を強いるのは、決して気持ちのいいものではありません。強引に押さえつけて治療するのはとても心が痛むものです。そこで、当院では、急激な痛みのない場合、お子様に少しでも当院に慣れていただくため、治療の練習(トレーニング)を行った後、治療に移らさせていただいております。お子様がトラウマとなって歯医者に行きたくなくなるのを避けるためです。最初が肝心ですので、お母様のご協力をお願いします。
当院では、お子様の大切な歯を守るために、フッ素塗布とブラッシング指導に力を注いでおります。フッ素は生えたてがとても吸収しやすく、永久歯が生えそろう15歳ぐらいまでは効果があります。痛みを伴わないフッ素治療で歯科医院に慣れることもとても大切なことですので、是非ご相談ください。
フッ素で強い歯を目指す
フッ素とは?
フッ素の働きについてご説明します。1度は、耳にしたこともあると思います。実際、どんな働きをするのでしょうか。
1生えたての歯はもろくとても虫歯になりやすいです。生えてからだんだん硬くなっていきます。そのため、スポンジに水がしみこむ様に、柔らかな歯が"フッ素"を取り込むことで硬く強い歯に生まれ変わります。生えてすぐが、効果的ですのでどんどん積極的にフッ素を利用しましょう。
ハイドロキシ
アパタイト
生えたての歯
フルオロ
アパタイト
フッ素で硬くなった歯
2フッ素の作用により、虫歯原因菌(ミュータンス菌)の働きを抑制し、虫歯を出来にくくします。
3フッ素が、初期虫歯を再石灰化し、丈夫な硬い歯にもどします。これにより虫歯の進行を抑制することが出来ます。
これらの効果があることをご理解されたうえで、少しでも虫歯のないきれいな歯を維持しましょう。
フッ素を効果的に摂取するには?
フッ素は、あらゆる食品、水、土など天然に含まれてはいますが、歯を強くするほど効果はありません。ただ、これだけ耳にする機会があるということはそれだけ効果があるということです。ちなみに、水道水にもフッ素は含まれていますが、安全性から濃度に制限があります。
| 水道水中フッ素濃度 | 0.5ppm |
|---|---|
| フッ素入り歯磨き粉 | 900ppm |
| 市販レノビーゴ | 100ppm |
| 当院フッ素塗布剤 | 20000ppm |
フッ素塗布に使用する薬剤は高濃度であることがご理解頂けると思います。当院では、世界で安全性の認められた範囲で、歯をできるだけ丈夫に出来るように考えています。また、過剰なフッ素を体に取り込みますと中毒症状が出る場合があります。しかし、当院で使用するフッ素塗布剤は、歯科で認められたもの(厚生省認可)を使用していますのでご安心ください。
さらに、フッ素塗布に際し、最大限効果が出るように院長自ら考案し作成したオリジナルトレー(使い捨て)を使用しているため、安全面衛生面も問題ありません。また、お子様のことを考え、刺激の少ないもの(りんご味)を選び使用しています。
ブラッシング指導
せっかくフッ素を塗っても歯垢がたまっていれば効果が半減しますので、染め出し液を塗布(希望により)し、ブラッシング指導を行います。
1.事前の仕上げ磨き
来院時、できればお母様にはお子様の仕上げ磨きを済ませた上でお越しいただきたく思います。お母様にも磨き残しの部分をご理解いただくためです。また、処置後、お出掛けのご予定がある場合、事前にお伝えください。お子様の口腔内が赤く染まって困る場合には、使用を控えさせていただきます。
2.染め出し液の塗布
綿球にて染め出し液を塗布します。あらかじめお口の周りが少しでも赤く染まらぬようにワセリンをぬります。染め出し液は氷いちご味となっていますのでお子様には、好評です。染めた後すぐ、軽くすすいでいただきます。
3.ブラッシング
染め出し後ブラッシングに移ります。上記写真の様に汚れてなく見えても実際染めてみると歯垢の付着部位が一目瞭然です。
正しい磨き方を学ぶことも大切ですが、まずは、磨き残しがある部分、虫歯になりやすい部分を理解して、そこに歯ブラシを当てていただくことが最も重要です。
クリーニング
ブラッシング指導により歯垢除去行った後残った歯垢及び眼に見えない微細な細菌等を歯科用研磨剤にて、クリーニングさせていただきます。これによりさらに、フッ素を歯が吸収しやすくなります。
研磨時に使用する歯科専用ペーストは粒子も細かく歯を傷つける心配がありません。また、お子様に刺激の少ないよう考慮に入れレモン風味のフッ素入り研磨ペーストを使用しますので、嫌がることなく行えます。
お子様の治療に対する順応性を見極めたうえで行いますので無理強いはしません。
フッ素塗布
1.綿球による塗布
お子様の状態によりますが、小さなお子様には、綿球による塗布になります。綿球またはエアーによる乾燥後、全歯面を塗布していきます。ブラッシング指導時には、歯ブラシを利用する場合もあります。
フッ素塗布剤は、多少すっぱいような味がします。においは、りんご風味になっていますので、比較的お子様が受け入れやすいような薬剤を選んで使用しています。
フッ素塗布後、すぐのご飲食等は控えていただきます。30分程度、あけていただければ、塗布したフッ素が歯面に浸透していきます。
2.トレーによる塗布
院長自ら考案し、作成したトレーによる塗布を行います。トレーによる塗布のため液漏れが少なく唾液等の混入もふせげるため、より効果的にフッ素を取り込みやすくなります。高濃度のフッ素塗布が行えます。綿球による塗布よりはるかに効果があります。
約2分間装着します。上、下分けて行います。ソフトタイプのトレー使用により、お子様が装着時、苦痛を感じることはほとんどありません。塗布後、唾液のみを吐き出してもらい、うがいはできません。
むし歯になる前に
虫歯になる前からのフッ素塗布をお勧めします。フッ素塗布の目安は、一来院2回、3ヶ月おきに来ていただければ、ベストだと考えます。
- フッ素塗布の回数が害なく効果的であること。
- お母さんの負担が少ない。(痛みを伴う治療でないのでお子さんが嫌がることが少ない。虫歯で痛がってから来院されると、お子様が歯医者嫌いになる可能性が高い)
- 乳歯の虫歯は進行が早いので、ドクター側から治療のタイミングが計れる。
- 早期に虫歯を発見できる。
- お子さんやお母さんが歯医者に慣れることが出来る。
- 治療費の軽減につながる
以上のような、多くのメリットがあります。虫歯になる前から、フッ素塗布を開始しましょう。乳歯が生え始める生後6ヶ月ごろからフッ素塗布の開始時期です。お子さんの状態に合わせて対応させていただきますので、安心してご来院ください。生後、歯が生えてきてからお母様自身もお子様のブラッシングの仕方など、その他分からないことも数多くあると思いますのでお気軽にドクター、またはスタッフまでご相談ください。
シーラント むし歯に負けない丈夫な歯
シーラントとは、奥歯の表面にある"小窩裂溝"と呼ばれる歯の溝を埋める処置です。
歯の表面には、溝や凹みがあります。これは、食物を噛み切ったり、噛み砕いたりまた食べ物がうまく流れるように神様が作られたものです。また、乳歯はもちろん特に6才臼歯と呼ばれる大人の歯(6歳ぐらいに乳歯の一番奥に生える大人の歯)は、噛むために一生使うとても大事な歯です。この歯を含め奥歯は、できるだけ虫歯にさせないことがとても大切です。特に、生えたての歯は、まだやわらかく弱いのです。しかし、なかなか子供の歯ブラシだけでは、この溝に入り込んだ食べかすをきれいに取り除くことは難しいものです。
だからこそ、虫歯になる前の処置が必要になります。
それが、シーラントです。乳歯でもやる価値は十分にあります。お子さんの状態にもよりますが、処置可能ならやっておいた方がいいでしょう。さらに、6才臼歯においては、生えたらすぐに御来院ください。また、その他の奥歯の溝も是非やっておくことをお勧めします。フッ素と併用して虫歯から歯を守りましょう。
歯面のクリーニング
歯のまわりについた食べかすや、目に見えない細菌の除去を行います。研磨時に使用する歯科専用ペーストは、粒子も細かく歯を傷つける心配がありませんまた、お子様に刺激の少ないよう考慮にいれ、レモン風味のフッ素入り研磨ペーストを使用しますので、嫌がることなく行えます。
エッチング剤の塗布
シーラントをしっかり歯に接着させるために、歯の表面(溝の部分)のカルシウムをほんの一層溶かしざらざらにします。これがエッチングです。塗布後、20秒ぐらい経ってから、すぐに水で洗い流します。ピンク色の液体で少しすっぱい味がします。小筆で塗布しますので、ごく少量しか使用しません。そのため、お子さんが嫌がることがありません。
シーラントを溝に埋める
エアーブローし、よく歯面を乾燥させます。"小窩裂溝"(歯の溝)にシーラントを流していきます。歯科用の光線にて硬化しますので、光を照射します。約10秒ぐらいで固まります。
1回の治療でおよそ2~3本を目安に行います。光照射は口腔内で行いますのでほとんど目に触れることはありませんが、万一、目に入っても全く問題ありません。
処置後の注意点
処置後、30分ぐらいはご飲食を控えてください。シーラントは破折や脱落がない限り、歯の溝は保護されます。しかし、取れたまま放置しますと、虫歯になってしまいます。フッ素塗布をかねて、定期健診を受けましょう。その際に、シーラントの状態をチェックし、つめ直しが必要かどうかの判断をします。
予防は、お子様の歯と口を健康に保つために出来る最善の投資です。虫歯による高額な治療費を支払う必要もなくなるため、長い目で見ればシーラントでお子様の歯もお父さんお母さんのお財布もまもれるのです。フッ素塗布と並んで定期的に受診して、虫歯ゼロを目指しましょう。
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